院長コラム

6月を前に

もうすぐ梅雨の6月がきます。

この時期は体調管理がむずかしい時期です。

気温が安定しないことも一因です。

肌寒い雨降りの日があれば、真夏のように気温が高い日もあります。

不安定な気温のなかで身体は適応していこうと懸命に頑張りますが、基礎体力が低下していれば体調不良となります。

風邪をひきやすくなるのは身体の抵抗力が落ちているサインです。

基礎体力を維持するため方法の一つとして、筋力の衰えを防ぐことがあげられますが、特別な運動をしていなくとも常日頃から身体をよく動かしていると筋肉もさほど痩せないようです。

身の回りの基本的なことでしっかり身体を動かしてみましょう。

外出先でエレベーターを利用せずに階段を上り下りすることだけでも筋力維持のために役立ちます。

散歩道のルートでも坂や階段を選んでみましょう。

心臓や肺の機能は、長時間座っているだけの生活では少しずつ弱ってきます。

老化の階段を上がるのではなく、生活の中に実際の階段という負荷をかけて筋力の衰えを少しでも予防しましょう。

足や腰の痛みがあり治療を受けているような方は、先ず主治医と相談してください。

ともあれ自分の身体を一番よく知っているのは自分自身ですから、自分にあった方法を探してみてください。

さて体調を崩してしまったら皆さんはどうしますか。

さきにいったように自分の身体を一番よく知っているのは自分自身ですから、どのような状態のときになにをすれば体調が元に戻るかを記憶しています。

以前起こった症状が出れば、前回と同じ方法で回復しようとします。

例えばカゼ気味のときに生姜湯を飲んで早く寝るとか、気分の悪いときにレモン汁を入れた水を飲む・吐いたあとで香ばしいほうじ茶を飲むなどの回復のための行動をとります。

方法はそれぞれ違いますが、自身の回復力を高める方法は時として市販薬などよりも効くことがあります。

これには多分にメンタル(精神)面が作用していると考えられます。

子供のころから胃腸が弱かった人にとって、具合が悪くなるたびにお母さんが作ってくれた擂りリンゴが特効薬となるのは、愛情に包まれた記憶が免疫力を高めているのだと思います。

心身の健康という言葉が示すのは、心と身体は切り離せないものだということです。

複数のストレスにさらされたときに帯状疱疹が出る人がいます。

これはストレスによる急激な免疫の低下により長い間抑えられていたウイルスが勢いを取り戻して悪さを始めることが原因です。

免疫は精神的なストレスばかりでなく過労によっても低下します。

ストレスを避けてよく身体を動かし、身体によい食事をし、よく眠って体力を回復して目覚めましょう。

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