院長コラム

お盆も終わり

全国のコロナ感染増加と集中豪雨のニュースに心を痛めたお盆の後、今、新しい時代が到来しています。
実際に起こっていることからわかります。
ニュースでは「少しでも命が助かる可能性が高い行動をとってください」「自分の命は自分で守ってください」という言葉が連呼されました。
危機的な状況では他人に任せず自分で判断することが必要だということです。
危険を誰かが知らせてくれるはずだと考えず、もっと危機感をもって自分を守ることに真剣にならなければなりません。
逃げ遅れたら誰かが助けてくれる。役場や消防・自衛隊が助けに来てくれるというような甘い考えではダメなのです。
先ず自分が危険を回避するために行動しなければなりません。
「命を守るために最善の行動が必要」なのです。
これまで多くの人が安全・安心な生活が未来永劫に続くような夢のようなことを漠然と信じてきたのではないでしょうか。
10年前に私たち福島県民に起こったことや近年の異常気象がこの幻想をうち砕いています。
全世界的に広まっているコロナ禍の中で、世界中のアスリートが集ったこの国の選択が、この先どのように検証されるのかはまだわかっていません。
今わかっているのは、この田村地方(小野町・田村市・三春町)には重症のコロナ患者さんを治療できる病院がないということです。
最新の設備や専門知識を持つ医師がいる首都圏でさえ、今多くの人が入院できずに自宅待機を余儀なくされ、その中には自宅療養中に急変して亡くなった方もいます。
この田村地方はもともと手術などの高次医療を郡山市・いわき市に頼っています。
私たちがすべきことは、より真剣な予防行動をとることです。
今こそ、夢の中に住まずに現実の世界の住人になって命を守る行動をとってください。

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