院長コラム

地球温暖化に思うこと

この夏は連日の猛暑で熱中症症状を訴える方が多発しています。

温室効果ガスによって地球全体が温められ、そのことが海水温の上昇による台風の頻発・集中豪雨による激甚災害を招いています。

起伏に富んだ地形と大小の多くの河川がひしめき合う我が国は多発する激甚災害に傷ついています。被災地の様子はとても人ごとと思えません。

新聞・テレビ・ネットニュースなどの報道を見れば、地球温暖化の影響が日本国内ばかりでなく世界中あらゆるところで大規模な激甚災害を引き起こしていることがわかります。

この事態に世界各国が一丸となって対策を講じなければなりませんが遅々として進んでいません。

その間にも温暖化は進んでいきますから数十年後にはこの国のみならず世界中の景色が変わっていることでしょう。

人は目の前のことに心を奪われ未来を軽視しがちです。

専門家が警鐘を鳴らしますが、多くの人々の心に響いてはいません。

かくいう私も日々の忙しさの中で地球温暖化問題に十分な注意を払ってきませんでした。

しかしながら近年の気象の荒々しさを見るにつけ感じることがあります。

この状態は医療の世界に同様の例を見ることがあります。

かなり前から症状が出ていたのに様々な理由で受診しないまま年月を経てしまい、いよいよ悪化した状態で受診される例です。

こうなってしまうと治療はむずかしく手遅れになる可能性もあります。

医師はこの時に「どうしてもっと早く受診してくれなかったのか」と思います。

時がたてば自然に治ると思っていた・仕事が忙しかったなどの理由を聴くたびに「自分の身体をもっと大切にしてください」と言いたくなります。

この状態が今の地球に起こっていることだと思います。

地球温暖化問題は放置しておけば自然に解決してはくれませんし、目の前の仕事に追われてなにも対応しなければ悪化していく一方なのです。

日常の中でともすれば忘れがちな地球の未来に思いをはせることが、未来を担う子や孫・ひ孫の世代のために必要であるということを考えていきたいものです。

自分の身体をもっと大切にすると同時に地球の体調にも心を配っていきましょう。

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