院長コラム

健康でいること

前に生活習慣病健診にふれましたが、生活習慣を見直すことによって健康に長生きすることができる社会に今私たちは生きています。

新鮮で多様な食品を手に入れることができ、健康のために日々自由に安全に散歩することもできます。

私が10年ほど住んでいたアメリカ合衆国では、日本のように新鮮で多様な食品を手に入れるのが困難でした。

先ず日本の食品を買える店が限られており賞味期限切れの豆腐を売っているときもありました。

肉は大きな塊で売っていて、それを薄く切ってもらうのにも一苦労でした。今のように日本食ブームが起きる前でしたから肉を薄切りにする習慣がなかったのだと思います。

ちなみに健康によい青魚やお刺身も日本の旬の果物も手に入りませんでした。

長年そのような経験をした後なので新鮮で安全な旬の食材が食品売り場にあふれているのを見ると今でも感動します。

また日本では健康のために早朝や夜遅くに散歩していても車道に入り込まなければ先ず安全だと思います。

銃やナイフを手にした強盗に遭遇する可能性は世界中で一番低いのではないでしょうか。

このような安全・安心で恵まれた環境にあって自分の健康の向上のために努力することができないわけがありません。

人は今ある幸せに気づかず、ないものをみて自分自身を不幸にしてしまうことがありますが、この世界の多くの場所で生命の危機に直面している人々のことを考えれば、その不条理を考えれば、自由の国で自分自身の意志と努力で環境を改善していくことができる今をおろそかに考えることはできません。

テレビをつければ心の痛むニュースが多く、社会に目に見えない閉塞感がひろがってあきらめのような気分が充満しているような気がします。

でも春がくれば毎年変わらず花は咲きます。

新入学・進学・就職と新しい環境に入っていく人々の未来が少しでも明るくならなければなりません。

この国の来し方行く末を考えて若者たち、子供たちにより良い環境を残すために、先ずは自身の健康を維持して今できることをしていくべきだと考えます。

田村地方の生活習慣病健診(特定健診)は5月から開始されます。

この機会を無駄にせず、積極的に健康な長寿の第一歩と考えて受診してください。

 

 

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