院長コラム

令和元年10月を前に

今年は梅雨も長く、お米の出来を心配しましたが「やや良」という報道で安心しています。
思えば私がまだアメリカの大学に勤務していた確か1993年だったと思いますが、日本で日照不足による深刻なコメ不足になり、タイからお米を輸入していたように記憶しています。
やはり日本人の口にはあまり合わず、たまに帰国しても外食のお米が美味しくなかったことを覚えています。
アメリカでも日系人の多いカリフォルニア州では良質のお米を作っていたので、いざとなったらそれを日本の家族に送ろうかと思ったものです。
家族で囲む食卓に美味しい日本のお米のご飯があるというささやかな幸福が失われることのないように願います。
自然は人間の思い通りに動いてくれませんから、長雨で日照不足になったり、逆に雨が降らず水不足になれば、お米だけでなくすべての農作物に被害が及びます。
生活用水にも影響が生じます。
近年は気象の変化が激しく時にひどく攻撃的です。
気象情報を見るたびに不安になることが多くなってきました。
地球の温暖化が原因といわれていますが、この辺で危機感を共有して世界中で対策を講じなければ異常気象による被害は増大するばかりです。
日本の優れた科学技術分野の研究が成果をあげることを期待します。
この国は人口減少や高齢化など様々な課題を抱えていますが、基本に立ち返って様々な側面から国民の幸福を守るということを大事に考えていく国であってほしいと思います。
そのためには、私たち一人一人も現在と未来のこの国の在り方を考えていくことが必要かと思います。
最近国連で地球温暖化の問題を真剣に訴えている少女の演説が報道されましたが、この少女に賛同した若者たちの活動も拡大しています。
大人たちが地球規模の被害が増大している状況から目を背けているうちに、未来を担う子供たちを知らず知らず傷つけているのです。
何もしなければ彼らが大人になるころには状況はひどく悪化しているでしょう。
大きな視点で世界を見ること、自分に関係のないことだという誤った考えを改めることが求められているような気がします。
すべての心ある国が、未来の地球とそこに生きる子供たちのために真剣に考え行動していく世界であってほしいと考えます。
日本もバランスの取れた力強い国としてあってほしいものです。
自然にも何物にも脅かされず、自立し毅然とした国であってほしいと考えます。
老若男女すべてが、無関心であるということによって未来にツケをまわさないようにしたいものです。             

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