院長からひとこと

コロナを侮らない!

 あれほど猛威をふるっていたコロナウイルスが10月に入ると嘘のようにおとなしくなりました。

 首都圏の感染者報告数も急激に減少し、緊急事態制限などが解除されてからは行楽地や繁華街の賑わいが戻ってきつつあります。

 しかしながらこれまでの経過を顧みれば、ウイルスというものが決して一筋縄ではいかないものだということがお分かりになると思います。

 ウイルスは目に見えないことから、コロナと疑われる症状が出てPCR検査をしない限りウイルスの存在が確定できません。

 ですから、ワクチン接種が進み、抗体の効果が重篤な症状を抑えている状態では、感染してもそれに気づかずに過ごしている人がいることも考えられます。

 一旦コロナに感染すると入院にしてもホテルや自宅での療養にしても、その後の行動制限が課されます。

 自分の生活が制限されることを恐れて少しぐらいの症状ならば検査を受けないでおこう、騒ぎ立てないでいれば自然に回復するだろうと考える人もいるかもしれません。

 もしそのようなことがあれば、今、ウイルスはしぶとく地下に潜伏している状態にあります。

 決して自然消滅しているわけではありません。

 5月頃にワクチンを接種した皆さんは、年末に約半年が経過します。

 半年後にもし抗体の量が減少していたらどうでしょう。

 そのようなときに地下に潜むウイルスに何かの拍子に接触し、感染してしまうようなことがあれば、その時に重篤な症状が出ないとは言い切れません。

 高齢の方や基礎疾患を持っている方は勿論、国民が継続して安心な生活を送れるように、年内にも3回目の予防接種を開始するという計画が国から示されています。

 一旦獲得した抗体の量を減少させることなく長期的に維持することは難しいと思われます。

 特に高齢の皆さんの抗体量が減少しやすいと言われます。

 コロナウイルス感染症を侮ってはいけません。

 私たちが今生きている世界は決してコロナフリーの世界ではありません。

 これまで何度も繰り返し述べてきましたが、どんな状況になっても、自分の生命と健康を守る第一の責任者は自分自身です。

 ウイルスに侵されないために、予防のための生活習慣をこれからも油断しないで続けていきましょう。

 長い自粛生活の後ですから、感染報告が減少している今、かつての日常を取り戻すべく大人数の集まりや泊りがけの旅行に意識が向かってしまうことは無理もないことです。

 それでも、賢い人類の一員として、注意深く行動していきましょう。

 家族や職場の皆さんと賢い予防行動を持続していくことで、急激な感染拡大というかたちでコロナ禍がもどってこないように、そして穏やかで幸せな年末年始が迎えられるように頑張っていきましょう。

2021年10月16日 13:05


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