院長からひとこと

新型コロナウィルス感染症について

 中国の湖北省武漢市で発生した新型コロナウィルス感染症が急速に広まっています。
 武漢市からの帰国者や武漢市から日本を訪問した人々を乗せた観光バスの運転手さんやガイドさんが発症したこともあり、日本政府は、中国の湖北省在住の人や湖北省に滞在した人の入国制限を開始しましたが、中国国内では湖北省以外の省や都市でも感染者が出ており、すでに多くの人が春節で日本を訪問していましたから、自分がウィルスを持っていることに気づかずに日本国中を観光していた人がいた可能性も否定できません。
 ウィルスが体内に入っていても特別な症状が出ない人もいるので、自分自身も気づかず、周囲も誰がウィルスを持っているかわからないのです。
 そのような状況を考えると、いつどこで次の発症者が出るか予想もつきません。

 では感染を避けるために、どのようなことをするべきか!
 先ず、感染者の咳やくしゃみからの飛沫(しぶき)やそれがついた手すり・ドアノブ・その他の場所に触れないこと、そして飛沫がかかっているかもしれない食物を食べないことです。
 不特定多数の人が出入りする場所に行くときには、なるべく手すりなどに触れないように気を付けましょう。
 人混みでのマスクの着用は、自身の咳エチケットとして役立つとともに、外出中不用意に口や目などを触らないために役立ちます。
 人混みの場所から帰宅した時には、念のために、着用していたコートやジャケット・帽子・襟巻・手袋などは玄関のあたりにおいて、家族が集まる居間などに持ち込まないようにしましょう。
 帰宅したら、家の中の物に触れる前にしっかり手を洗い、心配ならばついでに顔も洗いましょう。
 家族全員で協力してウィルスを家の中に持ち込まないようにすることです。
 普通の肺炎のワクチンを接種することも役に立つかもしれません。
 この時期に肺炎の症状が出ると、新型コロナウィルス感染症との区別がつくまでに、ご自身も周囲も不安になりますから、このような事態を避けるためにも、過去5年以内に接種を受けていない方は、肺炎ワクチン予防接種を考えてみるべきかもしれません。
 このように感染症流行の不安がある時には先にのべたウィルスを体内に入れない努力とともに、免疫力を高め、体調を安定させるなど少しでも役立つことを考えましょう。
 特に慢性の疾患がある方は、この新型コロナウィルス感染症に罹患すると他の方たちよりも重篤な症状に陥りやすいことや命にかかわることが報告されていますから、かかりつけ医師と協力して、しっかり治療に努め、体調を安定させましょう。
 肺炎ワクチン予防接種に関しては、現時点で1度の接種までは市町村からの補助があります(年齢65歳以上)から接種歴を調べてみてください。
 さて、このコロナウィルス感染症の予防として、さらに加えると不特定多数の人が使用するトイレの除菌も必要かもしれません。
 外出先で多くの人が利用するトイレを使うときには、アルコール性の消毒液やスプレーが設置してある場合は、それを使いましょう。
 トイレから出たら、よく手を洗うことは言うまでもありません。
 新型のウィルスというものは、その伝搬していくしくみが確実につかめていないということでもあり、感染者の糞尿からウィルスが広まっていく可能性も考えられます。
 特に下水道やそれに準じる機能がない場所で多くの感染者が出た場合、処理されない糞尿が乾燥して空気中に飛散し、空気感染を起こさないとも限りません。
 様々なことを想定して万全の態勢で臨むことがすべての人に望まれます。 
 結論としては、何としても今のうちに感染者の数を最小限にとどめる手をうつことが重要なのです。
 連日の報道を見る限り、発生国の中国でまだまだ発症者や亡くなる方が増えており、一向に収まる気配がありません。
 この新型ウィルス感染症との戦いでは、迅速な対応が何よりも必要に思えます。
 そして現時点で私たちにできることは、真に正しい情報を得て、正しく予防することです。
 このような時期にこそ自分や周囲の人々の健康に留意し、助け合いましょう。
 むやみに心配ばかりせず、この感染症を正しく理解し、地域社会全体で力を合わせ予防しましょう。

2020年02月06日 16:44


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